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2024.09.13

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子どもの人権、大人の人権

認定こども園錦ヶ丘では、子ども達とも、職員研修としても、人権について学び考える活動を行っています。これまでも人権に関するブログを掲載してきました。ぜひご覧ください!

自分は大切な存在 ~人権~

「そこにいるのは子どもではない、一人の人間である」~錦ヶ丘が大切にしていること(人権)

 

今回はなぜ、乳幼児のうちから「人権」について学ぶのか、大人はどんなことに気をつけて保育をしているのか、働く大人はどんなことを大事にしているのかをお伝えしたいと思います。

0歳児から大事にしていること

子どもに「人権ってね!」と話しても、到底理解しづらいですよね。

まず、錦ヶ丘の大人が人権を考える上で意識していることは、「子どもも大人も対等である」「子どもも一人の人間である」「あなたのことを大事に思っているよと伝える」「私も大事、あなたも大事」ということです。

 

例えば…

0歳でオムツを交換する時や着替えをする際には、必ず子ども達に声を掛けて今からすることを伝えます。

「オムツ替えるよ」「気持ちよくなったね」「今からお着替えしようね」など、まだ言葉が分からない、会話ができないと思っていても、無言で作業のようにならないようにしています。これも子ども達を一人の人間として接しているところです。声を掛ける際は必ず、子ども達の目を見ながら、柔らかい表情を心掛けています。

また、子ども達のそばから離れる時も、「〇〇してくるね」と言って離れると、子どもたちは泣くこともなく、安心してその場で過ごすことができています。

他の年齢の子ども達にも同様です。身体に触れる時には必ず「腕触ってもいい?」と大人が聞き、子どもが承諾してから身体に触れるということをしています。

 

このように、「子どもも大人も対等である」「一人の人間である」「あなたのこと大事に思っているよと伝える」ということを実践し、安心できる環境を作っていくことで、子どもたち自身が自分の気持ちを伝えやすくなり、「自分は大事にされている」と心から感じることができるようになります。そしてそれは、「友だち(他者)も大事にしよう」という気持ちの芽生えに繋がります。

この気持ちは、「自分も相手も大事にする」という意識に繋がります。「人権とは?」と教え込まずとも、誰であっても一人の「人」として接する経験がこれからの子どもたちの人生の糧になると考えています。

 

働く上での大人の人権って何だろう

私達は保育者として、子ども達の育ちを支えていく仕事をしています。『子どもに人権を伝えていく立場として、自分達はしっかりと人権を意識して仕事をしているかな?と、いつも自問自答する日々です。

また、仕事をしていくうえで、自分の担当する業務もあれば、他者と連携を取ったり話し合ったりしながら保育や業務を進めていくこともあります。他者とのやり取りの中では、必ずしも以心伝心しているとも言い切れません。

そんな時、少し相手に上手く伝わらず「モヤっと」することもあったり、なんだかうまく連携が取れない時もあったりします。

「あの人、全然動いてくれない」「こう言われたけど、私だってこう思っているのに」

・・・はて? どうしていったらいいのでしょうか。

 

こども園では、そんな時どうするかというと、皆で考えたり、言動を振り返る機会を設けています。その名も「大人のサークルタイム」です。

子ども達は、2歳児後半からその日にあった出来事を他者に伝える機会を設け、以上児になっていくと自分の気持ちや意見を表現する場となっている「サークルタイム」を行っています。

大人も同じです。

なぜ大人同士でサークルタイムをするのでしょうか。このモヤッとした気持ちを抱えたまま保育を続けるとどうなるでしょうか。

子ども達を安全に見守るには、この気持ちのままでは「仕事」は出来ません。歪みがでてくるはずです。

子ども達の育ちを支えるためにも、自分達の心を守る為にも、お互いの気持ちを知り尊重し、あっさりした気持ちで保育に取り組めるようにこの時間を設けています。

 

また、大人になると、「自分の本当の気持ちを伝えていいのだろうか?」「喜怒哀楽を思い切り表出していいのだろうか?」「実はプライベートで悩んでいる…」など、相談できる時間も環境も少なくなっています。

そこでこども園では、園長をはじめ、主任やリーダーが中心となり、「話そう会」と題して、1ヶ月を振り返る中で話を聞いてもらう時間も設けています。

これも、子ども達を守るには、働く大人の心も守ろう!という、「私も大事、あなたも大事」という考えをもとにしているからです。

 

大人のサークルタイム、話そう会など、「人権」に配慮した働き方、様々な取り組みを錦ヶ丘では実践しています。

 

一番大事にしていること

最初にお伝えした通り、「人権」を意識する中で「子どもも大人も対等である」「子どもも一人の人間である」「あなたのことを大事に思っているよと伝える」「私も大事、あなたも大事」ということを大切にしています。

その中でも一番大事にしていることは、「私も大事、あなたも大事」ということです。

まず自分が我慢すれば… ではなく、自分の気持ちを大事にして、相手のことも考えること。この考えを大事にすれば、子どもも大人も、誰もが心地よく過ごすことができるこども園になると思います。

 

これからもこの考えを、子どもも大人も大事にして過ごしていきたいです。

 

文責:桑元

 

 

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