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2020.09.30

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”あーあ”で伝わる気持ち(1歳児つくし組)

つくし組の子ども達は、単語や二語文が話せるようになり、落ち着いた環境になると大人や友達に自分の気持ちを表現しようとしています。

1歳児の環境は、子どもが目で見て「あっちで何かしている!」「こっちで楽しそうな事がある!」と分かるよう、家具が低いものを準備しています。

また、環境の一部として子ども達が届くところに緑があります。

つくし組に緑を置いている理由は、

  1. 目で見て植物を楽しむ
  2. 自然物を取り入れることで穏やかな気持ちを育む
  3. 植物を子どもたちの行動を変化させる教材とする

というものです。(3)はなかなか聞かない使い方ですね。

 

 

先日1歳児つくし組で使っている観葉植物が倒れ、土が大量にこぼれました。

 

上の写真のように、緑がある時は通れない、緑がないと通って良い。と、目で見て行動を考えられるような環境を作る教材のひとつとして使っています。

目の前に緑があると触りたくなるのが子ども心。力加減が難しい1歳児は葉っぱを触って葉が破れたり、鉢が倒れたりと、生活の中でいろいろな経験をしています。

今までは鉢が倒れ、土が溢れ出てもササーっとその場を去っていましたが、言葉で気持ちを表現できるようになり、子ども達の行動に変化がでてきました。

 

 

ある日の午後

棚の中に入りたくて鉢をどかそうとした女の子。力の加減が強くて鉢が倒れ、土がたくさんこぼれました。

 

そこへやってきた男の子が「あーあ!」と、土がこぼれたことを保育者に伝えてくれます。

「あーあ」に反応した周りの子が自然と集まり、口々に「あーあ」と言いながら伝えあいが始まりました。

お知らせの「あーあ!」

悲しいの「あーあ…」

同調の「あーあ」

保育者はすぐに対応せず、しばらく見守ることに。

 

するとティッシュを持ってきて土を拭こうとしたり、手で土を集めたりなど、思い思いの対応をしてくれます。

保育者が持ってきた掃除機を手に取り、一生懸命掃除をしてくれる姿も見られました。

 

「あーあ」の言葉一つですが、その一言の中に「大丈夫?」「びっくりしたね」「どうしようか!」「集めてみようよ」と、一人一人の様々な想いが入っていることに感動します。

何気ない一言にも、たくさんの思いが入っている子どもの言葉。

言葉も思いも一緒に受け止めていけたらと思います。

 

文責:水之浦

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