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2021.07.06

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必殺!梅・仕事人 (年長組 梅シロップ作り)

6月上旬。錦ヶ丘に青梅が届きました。

今年も梅で子ども達が何か作れないかな、とまずは年長組職員間で考え、「梅シロップ作りをしてみよう!」と決まりました。

 

さぁ、ここから仕事人となるのは子ども達!

梅をボウルに移し、テラスにドドン!と置いてみました。

「いいにおい〜」

「あれ⁈ これ桃だぁ」

「私、桃、大好き〜」

耳を澄ましてこっそり聞いていると、子ども達の中では果物の桃という事になっていて、驚きと同時に梅という事を早く伝えたくてたまりませんでした。

 

というのも、私達の保育では

子どもの素直な感性を大事にしたい

子ども達の気付きや考えを大事にしたい

考える過程が大事

だと捉え、この梅しごと一つとっても、学びの場となるよう、随所に子ども達自身が考えるポイント、気付くポイントを盛り込むようにしています。

 

 

次に梅シロップに必要な、道具や材料を準備し始めると、子ども達からひそひそ聞こえてきます。

「あれ、見たことある」

「梅干し作る時の道具だ〜」

 

やはり、経験していると勘が良くなるものですね。

年中組の時に梅干し作りをした子ども達が次々に発言し、青い実=梅という事に気付かせてくれました。

 

もうそこまでくると、あの桃らしき実は梅なのではないかという疑惑が、確信に変わり、大人も「どうだろうね〜」とはぐらかす事ができなくなりました。

「皆さん、お見事です!今年はこの梅を使って、梅シロップを作りたいと思います!」

いよいよ梅シロップ作りのスタートです!!

 

 

 

工程① 梅を洗い、拭いていきましょう

一人数個ずつ取って、優しく傷付けないように、そっと洗えるかな?拭けるかな?

 

 

工程② ヘタを取りましょう

個数が増える度に、爪楊枝の使い方のコツを掴み、上手くなる子ども達。

 

 

工程③ 保存容器(煮沸消毒した瓶)に氷砂糖と交互に入れていきましょう

 

 

今回は、梅と同量の氷砂糖を用意しました。

「氷なのになんでずっと溶けないのかな?」

「これを入れるとすぐに飲めるんだ!」

子どもらしい、素朴な疑問です。

 

私達保育者は「出た出た!この発言!」と内心感じつつも、敢えて答えはすぐに出しません。

この『なんでだろう?』という感覚が、子ども達にとって、学びのきっかけになるからです!

その代わり、発言に対して共感したり「○○ちゃんはそう思ったんだね」などと、他の子ども達にも他者の意見を紹介するかのように、意図的にこのような会話をするようにしています。

 

 

ちょっと話が外れましたが、そんなこんなしているうちに、瓶が梅と氷砂糖でパンパンになりました。

ここからしばらく寝かせていきます…

作ったのが金曜日。休み明けの月曜日になると、氷が溶け始め、こんな状態に

 

さすがは年長児!

保育室に置いておくと、じーっと観察して、友だちと指差ししながら、前よりどう変わったか、比較し始めます。

この光景がなんとも微笑ましく、私が保育の仕事で好きな子ども達の姿の一つでもあります。

 

 

現在、氷が溶けてなかなかの梅シロップらしくなってきました。

子ども達も完成間近の梅シロップを心待ちにし、観察が日課になっている様子です。

もうすぐ本格的な夏の到来!

あっつーい季節をこの梅シロップを使って、梅・仕事人!達に味わってもらいたいと思います!

子ども達のつぶやきが楽しみですね!!

 

文責:鈴木

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