お知らせ

2022.08.31

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子どもたちの命を守るために〜救命救急講習〜

今回はこの夏休みを利用して園内で実施した「救命講習」についてお伝えします。

 

全職員で参加


消防に依頼し、「応急手当講習会」を全職員を対象に実施しました。

今回は、「普通救命講習(小児・乳児・新生児)」という講習を受講し、心肺蘇生法、AEDの使用法、遺物除去方、止血法を学びました。

心肺蘇生法は、容態が急変した人の命を守り救うために必要な知識と手法のこと。自分の大切な家族、友人、隣人を命を守るためにも知っておきたい知識の一つです。

 

 

実際人形で実践。乳児は指2本、幼児は片手で心肺蘇生法を実際に行っています。訓練の時間は約2分間。この2分はとてもは長く感じました。

 

乳幼児で一番多い搬送は、異物混入での通報だそうです。

大人が予想しない物を口に入れてしまいがちな時期、園でもおもちゃ舐めている様子を見かけることもあります。年中・年長組でも時折ヘアゴムなどを口に入れていたり、未満児がシールを口に入れていたり…など、ヒヤッとする場面があります。

様々な事案が見られますが、多くの保育士の目で見守り、いち早く気付くことができるよう対応する。また、それらの出来事は、万が一に備え「ヒヤリハット」として園内、そして法人内で共有し、なぜ起こったのかなど分析を行いながら、再発防止に努めています。

 

私自信、救命講習は入職してからいろいろな場面で一番多く受けてきた講習の一つです。しかし、幸いなことに、救急に通報し、救急車の要請をしたことはあっても、心肺蘇生をするほどの状況に遭遇したことはなく、人形でしか体験したことがありません。

しかし、テレビをつければ、さまざまな事件や事故が取り上げられています。夏休みになると、水の事故が特に目立ちますね。

 

身近でも…


園の看護師が休日に庭でプールを出し水遊びをしていた際の出来事。

隣の庭からただならぬ違和感を感じ覗くと、小さな子どもが家庭用プールでおぼれていることに気付き、救助活動を行ったそうです。

水位は大人の足首位。浮き輪を付けていた子どもは、バタつくこともなくぐったりしていた為、抱き上げ呼吸確認、心肺蘇生をして救急車を要請、命を取り留め元気に戻ってくることができたそうです。

看護師であっても、焦ったよ!とその時を振り返って話す職員の姿を見て、私だったら冷静に対応することができるのだろうか…。と思いました。

 

その話を聞き、日常の中で、いつ遭遇するか分からないことだからこそ、知識を身に付け、万が一の時に誰かの命を救う手助けができたらと思います。

 

園内では、プール遊びは行っていませんが、水辺も沢山あり、また、玩具の誤飲などでも窒息の危険性があることから、異物除去、心肺蘇生は誰もができるようにしておきたい対処法です。保育士だけでなく、バス運転手、事務・給食職員も含め全員で取り組んだ今夏の研修。子ども達の命を守るために全職員で声を掛け合いながら対応できるよう努めていきたいと思います。

文責:田中

 

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