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2022.10.14

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コーナー保育を通して【年少組:3歳児】

朝や降園前の自由遊びの時間、”コーナー遊び”を取り入れています。

私たちたちがお伝えしている”コーナー遊び”とは、好きな遊びを自分で選び、遊び込む時間を作る事が目的の、意図的な活動です。

しかし、好きな遊びなんでも良いというわけではありません。なんでも良いルールにしてしまうと、子ども達はたくさんの種類のおもちゃを出し、集中して遊びこむができず、常に目移りしてしまうでしょう。

では、”コーナー遊び”とはどのようなものなのか、お伝えしていきます。

 

① どんなコーナーを作っているの?


毎日同じコーナー(遊び)なのかというと、そうではありません。子ども達の興味や発育発達に沿った遊びを考えながら、こどもの人数に合わせて3つ~5つのコーナーを作っています。

テーマを設定し活動する場合もあれば、全て異質の遊びになるように設定することもあります。

テーマを設定するとは…?
例えば、テーマ【秋】トンボ製作、塗り絵(秋の食材)、絵本(図鑑や秋のお話し)など
【お絵描き】クレパス(広幅用紙)、色鉛筆(塗り絵)など

異質の遊びとは…?

・ままごと、ブロック、お絵描き
・積み木、レゴブロック、粘土、絵本…など

 

② どんな意図がある?


様々な遊びのコーナーを作ることにより、同じ空間でそれぞれが好きな遊びを楽しむことが出来ます。しかし、ただ好きな遊びを楽しむだけでは、子ども達により良い刺激を与えることはできません。

 

例えば、Aちゃん。

自分が遊んでいるスペースの隣で、Aちゃんがあまり好きではない粘土で楽しそうに遊んでいるBちゃんがいます。

苦手な遊びでも、隣で楽しそうに遊んでいる友だちがいると、「ちょっとやってみようかな?」「ちょっと遊んでみよう!」と心動く瞬間があるかもしれません。その時を待ちながら、保育者は子ども達の遊びを見守ります。

時に玩具や場所の取り合いなどで気持ちがこすれ合う場面もありますが、その様子も見守りながら、私たちは子ども達の気持ちの動きに寄り添っています。

 

③ ルール作り


コーナー遊びの中には、それぞれの約束事を作っています。

【ござやマットを使うコーナー】

約束

①ござやマットの上で遊ぶ

②はみ出さないように遊ぶ

ブロック遊びでは、飛行機や武器などを作る子どもが増え、作ったものを持って室内を走る姿が見られるようになりました。

しかし、近くに他の遊びをしている子どもたちもいる為、危険です。そのような時はルールを加え、室内を走り回ることはできないように子ども達と約束事を決めました。

時に同じブロックのコーナーを2つ作ることもあります。その際もそれぞれのござの中で遊ぶというルールは適用。繰り返し遊ぶ中で、子ども達なりにそれぞれのござにあるパーツを見たり、人数を見たりしながら場所を選ぶ姿が見られます。

遊びを継続する中で、集中して遊ぶ姿も見られるようになりました。

【机といすを使うコーナー】

約束事

お絵描き・LaQ(小さなブロック)・モザイクなど

椅子に座って行う遊びは、保育者が設置している椅子の数が定員。

以前は自分で椅子を出していましたが、保育者が椅子の数を固定し、定員を設けました。

すると、場所の独占・場所の譲り合い、空いていなかった時に他の遊びに目が向くことなど、できる子どもが少しずつ増えてきています。友達の様子を見ることで刺激を受ける発達段階にありますので、保育者は必要に応じて声を掛けたり、見守ったりしています。

遊びたいコーナーが空いていなかったときも違う遊びをしながら空くのを待っていたり、「次貸してね」と声を掛け合う姿も見られるようになりました。

 

【ままごとコーナー】

エプロンをつけている子があそぶことができる。

大人気のままごとコーナー。子ども達と一緒に、どんなルールにするか考えると、「エプロンをつけた人にしよう!」と子ども達から声が!子ども達もとっても素敵な考えを持っています!

用意したエプロンは3枚。遊ぶ様子を見ていると、楽しく遊ぶ姿が見られます。その一方で、順番を待つ子ども達はまだかまだかと、うろうろする姿が見られます。

経験を重ねるうちに、エプロンを交代しながら楽しむ事が出来るようになりました。

現在の姿から、子どもたちのどのような姿を引き出したいか、発達段階に沿った遊びを展開できるよう、職員同士で話合い、遊びに様々なスパイスを与えながら、コーナー保育を発展させていきたいと思っています。

文責:田中

 

 

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